仏スポット絞り込み検索
仏像との縁は、選ぶというより、ふと現れるものかもしれません。あなたのマイブッダにつながる仏スポットを検索できます。
達谷窟毘沙門堂 別當 達谷西光寺
岩面大佛(阿弥陀如来) | 如来
岩手県西磐井郡平泉町平泉字北澤16
力強さ神秘荘厳さ
達谷窟毘沙門堂の西側岩壁に刻まれた岩面大佛は、高さ約16.5m、顔の長さ約3.6m、肩幅約9.9mに及ぶ巨大な磨崖仏です。「北限の磨崖仏」として知られ、前九年・後三年の役で亡くなった敵味方の霊を供養するため、源義家が刻ませたと伝えられています。古くは「岩大日」とも呼ばれ、大日如来とする説もありますが、達谷西光寺では古くから阿弥陀仏の名号を唱えてきたことや、岩面大佛下の文保元年(1317)の古碑に阿弥陀如来の種子「キリク」が刻まれていることから、阿弥陀如来としています。長い風化を受けながら岩壁に巨大な尊顔を残す姿そのものが参拝対象となる、岩手を代表する仏スポットです。
えさし郷土文化館
中善観音(観音像群101躰) | 菩薩
岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸102-1
荘厳さ親しみ深み
えさし郷土文化館の「奥の院」に常設展示される中善観音は、西国三十三観音・坂東三十三観音・秩父三十四観音の計100体に、丈余の聖観音坐像を加えた101体からなる観音像群です。江戸時代中期に、気仙郡猪川村の豪農・鈴木家歴代当主の発願によって造立され、主に京都の仏師が制作しました。もとは鈴木家の雨宝堂に安置され、明治45年(1911)に江刺岩谷堂の商家「中善」小原家へ託されました。現在は101体すべてが一堂に展示され、三大観音霊場を仏像によって巡るような独特の空間を体験できます。毎年11月3日には伝統を受け継ぐ「中善観音御開帳式典」も行われます。
北上山 新通法寺 正覚院(御堂観音)
千手観音菩薩 | 菩薩
岩手県岩手郡岩手町御堂第3地割9
清らかさ静けさ親しみ
御堂観音の名で親しまれる正覚院は、平安時代初期に坂上田村麻呂が祈願所として建立し、一族の僧・了慶が開いたと伝わる天台宗寺院です。本堂には、南部氏がこの地を領した際に守り本尊として寄進したとされる千手観音菩薩が祀られています。奥州三十三観音霊場の第32番札所でもあり、境内には北上川の源泉とされる「弓弭の泉」が湧きます。前九年の役の際、源義家が観音に祈り、弓の弭で岩を突くと清水が湧き出したという伝説も残り、観音信仰と東北を代表する大河の源流が重なる特色ある仏スポットです。
五百羅漢
五百羅漢(阿羅漢像群) | その他
岩手県遠野市綾織町新里31地割62番地2
静けさ深み神秘
遠野の五百羅漢は、江戸時代に相次いだ凶作や飢饉で亡くなった人々を供養するため、大慈寺19代・義山和尚が山中の大小の自然石に阿羅漢の姿を刻んだと伝わる石仏群です。宝暦5年(1755)の大凶作では南部藩全体で多数の餓死・病死者が出て、翌年には遠野領内だけでも約2,500人が餓死したとされています。こうした犠牲者への鎮魂の願いから、天明年間に五百の羅漢が刻まれました。像は自然石の表面に線刻され、現在は多くが苔に覆われ、山の自然と一体になった独特の景観をつくっています。全国的にも珍しい形式の羅漢群で、遠野市の「遠野遺産」に認定されています。
鳥越観音
観音像(鳥越観音) | 菩薩
岩手県二戸郡一戸町鳥越字宮古沢21-1
神秘静けさ荘厳さ
鳥越観音は、大同2年(807)に慈覚大師円仁が開いたと伝わる古い観音霊場です。鳥越山の山頂近く、約50mの切り立った岩壁にできた洞窟に観音像が祀られ、糠部三十三観音巡礼の第29番札所として現在も参詣者を集めています。永正9年(1512)の巡礼納札が残ることから、中世にはすでに観音巡礼の霊場として成立していたことが確認できます。周辺の鳥越山・男神岩・女神岩は国指定名勝で、駐車場から山道を約20分歩いて岩窟の観音へ向かう参拝体験そのものにも特色があります。
関山 中尊寺
一字金輪佛頂尊坐像 | 如来
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202
気高さ神秘荘厳さ
中尊寺の秘仏・一字金輪佛頂尊坐像は、平安時代12世紀の作とされる国指定重要文化財で、像高76cm、カツラ材の寄木造です。「ボロン」の一字の真言で表される最勝・最尊の仏とされ、奥州藤原氏三代・藤原秀衡の念持仏と伝えられています。像は背面を光背に密着させた前半身のみの独特な造形で、頭髪や肉身に彩色が施されていることから「人肌の大日如来」とも呼ばれ、篤い信仰を集めてきました。通常は秘仏ですが、中尊寺落慶900年を記念して2026年7月17日から11月15日まで、10年ぶりに讃衡蔵秘仏室で御開帳されています。
光勝寺
阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩) | 如来
岩手県気仙郡住田町世田米字鉢ケ森26
安らぎ深み荘厳さ
光勝寺に伝わる阿弥陀三尊は、中央の阿弥陀如来坐像と観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像からなる平安時代末期の仏像群で、岩手県指定有形文化財です。寺伝では、奥州藤原氏三代・藤原秀衡の時代、気仙五金山の一つ「野尻金山」で働く約3,000人の掘り子のために阿弥陀堂が建立されたことを寺の始まりとしています。阿弥陀如来は寄木造、両脇侍の菩薩像は一木造で、寺が無住となった時期や洪水、火災、移転を繰り返しながらも三尊そろって守り継がれてきました。平泉文化が気仙地方へ広がったことを物語る、住田町を代表する古仏です。
岩手県立博物館
銅造観音菩薩立像 | 菩薩
岩手県盛岡市上田字松屋敷34
気高さ端正さ深み
岩手県立博物館が保管する銅造観音菩薩立像は、盛岡市の源勝寺に伝来した国指定重要文化財で、岩手県内に現存する最古の仏像とされています。像高27.3cmの金銅仏で、7世紀末から8世紀初頭ごろの制作と考えられ、法隆寺金堂壁画の菩薩像にも通じる古代仏教彫刻の様式を伝えます。小像ながら引き締まった顔立ちや若々しい体つきに初唐様式の影響が認められる貴重な作例です。保存上、通常は複製像が展示されていますが、毎年春と秋の彼岸に合わせてそれぞれ約1週間、実物が公開されます。
大迫郷土文化保存伝習館(早池峯岳神楽伝承館)
岳妙泉寺四天王立像 | 天部
岩手県花巻市大迫町内川目第1地割2番地
威厳力強さ深み
大迫郷土文化保存伝習館には、早池峰信仰の拠点だった旧岳妙泉寺に伝わった四天王立像が常設展示されています。江戸時代に造られた花巻市指定有形文化財で、明治の神仏分離・廃仏毀釈によって岳妙泉寺が廃寺となった後も守り伝えられた仏像です。岳妙泉寺は正中2年(1325)に真言宗寺院として開かれたと伝わり、のちに盛岡藩主南部家の祈願所として庇護され、早池峰山信仰の中心的な役割を担いました。現在は神楽資料などとともに四天王像を実際に見ることができ、早池峰神楽の背景にあった神仏習合の世界と、廃仏毀釈をくぐり抜けた仏像を同時に感じられる特色ある仏スポットです。
西方寺毘沙門堂
毘沙門天立像 | 天部
岩手県二戸郡一戸町西法寺字西法寺16番地1
威厳力強さ深み
西方寺毘沙門堂の本尊・毘沙門天立像は、総高177cmのカツラ材一木造で、室町時代の制作と推定される一戸町指定有形文化財です。腰をひねり、左足をやや踏み出して邪鬼の上に立つ力強い姿を見せます。堂内には像高118cmの阿弥陀如来坐像と、153cmの地蔵菩薩立像も安置され、3体とも地域の信仰史を伝える文化財に指定されています。毘沙門堂自体も寛文3年(1663)再建の岩手県指定有形文化財で、岩手県北部では天台寺に次ぐ古い寺院建築とされています。古い堂と複数の大型仏像が一体となって残る、県北でも特色の強い仏スポットです。
江峰山 聖福寺
七面観世音菩薩 | 菩薩
岩手県八幡平市西根寺田第20地割27
神秘気高さ深み
聖福寺境内の白坂観音堂に祀られる七面観世音菩薩は、奥州三十三観音霊場第31番札所の本尊で、八幡平市指定有形文化財です。頭頂部に二段にわたって六面の化仏を配した非常に珍しい姿を持ち、天衣と条帛をまとい、左手には蓮華を挿した宝瓶を持ちます。白坂観音は神亀5年(728)創建との伝承を持つ古い霊場で、もとは七時雨山麓にあり、現在は聖福寺境内の観音堂で守り継がれています。秘仏の七面観音は通常非公開で、毎年7月17日の白坂観音大祭に合わせて年1回だけ御開帳されるため、実像との出会いそのものが特別な仏スポットです。
観音寺
木造六臂十一面観音菩薩立像 | 菩薩
岩手県陸前高田市矢作町字寺前79
荘厳さ力強さ神秘
観音寺観音堂の厨子内に安置される木造六臂十一面観音菩薩立像は、12世紀の平安時代末期に造られたと推定される岩手県指定有形文化財です。像高304.4cmに及ぶ大型像で、十一の面と六本の腕を備え、胸前で合掌する一対の手のほか、数珠・水瓶・錫杖などを持つ独特の姿を見せます。観音寺には同時代の木造観音菩薩立像(伝虚空蔵菩薩)と木造天部形立像(伝毘沙門天)も伝わり、3体そろって県指定文化財となっています。本像は大船渡市長谷寺、陸前高田市常膳寺の観音像とともに「気仙三観音」と呼ばれます。通常は秘仏で、次回御開帳は2027年7月17日~19日に予定されています。
大光寺
木造薬師如来立像 | 如来
岩手県一関市千厩町千厩字宮敷89
安らぎ端正さ深み
大光寺薬師堂に祀られる木造薬師如来立像は、平安時代後期の作とされる岩手県指定有形文化財です。像高約160cmの堂々とした立像で、寄木造による均整のとれた姿と穏やかな表情が特徴です。法衣の裾には二重の蓮華を表した丸文様が残り、身体部分の衣には朱色が施された「朱衣金体」の姿を伝えており、平安時代の仏像表現を知るうえでも貴重な作例です。現在も大光寺境内の薬師堂に安置され、実像を拝観できる仏スポットとして紹介されています。
らかん児童公園
石造十六羅漢・五智如来 | その他
岩手県盛岡市茶畑2丁目1
深み静けさ荘厳さ
盛岡市茶畑のらかん児童公園には、16体の羅漢像と5体の五智如来からなる計21体の大型石仏が並んでいます。江戸時代、元禄・宝暦・天明・天保の大飢饉で亡くなった人々を供養するため、祇陀寺14世天然和尚が建立を発願し、天保8年(1837)に工事が始まりました。下絵は盛岡藩御絵師の狩野林泉が描き、飯岡山から切り出した石を藩の御用石工7人が彫刻し、嘉永2年(1849)に完成しました。もとは祇陀寺末寺・宗龍寺の境内でしたが、寺は明治維新後に廃寺となり、明治17年(1884)の大火でも建物を失いました。現在は21体の石仏だけが旧寺地に残り、飢饉犠牲者への祈りを今に伝えています。
鶏頭山 常膳寺
木造十一面観音菩薩立像(小友観音) | 菩薩
岩手県陸前高田市小友町字上の坊24
荘厳さ神秘気高さ
常膳寺観音堂に祀られる木造十一面観音菩薩立像は、「小友観音」と呼ばれ、大船渡市長谷寺の猪川観音、陸前高田市観音寺の矢作観音とともに「気仙三観音」として古くから信仰されてきました。室町時代15~16世紀の作とされる寄木造で、像高は3.2mを超える大型像です。大きな卵形の頭部と腰高で垂直性を強調した姿、入念に刻まれた着衣表現などに特色があり、岩手県指定有形文化財となっています。観音堂は元禄9年(1696)再建と伝わり、境内には樹齢千年ともいわれる姥杉も残ります。本尊は秘仏で、33年に一度の本開帳と17年に一度の中開帳でのみ実像を拝することができます。
大梅拈華山 圓通 正法寺
木造釈迦三尊坐像(釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩) | 如来
岩手県奥州市水沢黒石町字正法寺129
荘厳さ端正さ深み
正法寺の旧仏殿本尊として造立された岩手県指定有形文化財の木造釈迦三尊坐像。中央に釈迦如来、向かって右に獅子座の文殊菩薩、左に象座の普賢菩薩を配する。明徳3年(1392)頃の造像とされ、当時正法寺とその末寺で造仏に携わった仏師・立増の作と推測されている。寛政11年(1799)の火災後に仏殿が再建されなかったため、現在は法堂西序室の上段に安置される。南北朝末期の三尊がまとまって残り、現在も正法寺の通常拝観で実像を拝める、東北曹洞宗史を伝える重要な仏スポット。
見生山 大念寺
阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩) | 如来
岩手県上閉伊郡大槌町上町1-8
端正さ安らぎ深み
大槌町中心部の浄土宗・大念寺に祀られる阿弥陀三尊。中尊の阿弥陀如来は鎌倉仏とされ、よどみのない端正な姿を見せる。左右には観音菩薩・勢至菩薩が配され、小像ながら台座まで丁寧に造られている。本堂にはさらに寛政6年(1794)に江戸人形町の仏師・安岡良運が制作した善導大師像と法然上人像が揃い、阿弥陀三尊と浄土宗二祖師像を一堂で拝観できる数少ない寺院。現在も寺院に人がいる場合は堂内拝観でき、仏像を目的に訪れる際は事前連絡が推奨されている。
徳楽寺
木造萩薬師如来坐像・木造脇侍菩薩立像 | 如来
岩手県九戸郡軽米町大字軽米4-1
深み静けさ神秘
徳楽寺薬師堂に伝わる岩手県指定有形文化財の木造薬師如来坐像と木造脇侍菩薩立像。薬師如来像は像高124.8cm、カツラ材の木造で、頭部と胴体を一木から彫り出して内刳りを施した平安時代中期の作と伝わる古仏。脇侍菩薩像も同時期の作とされ、薬師三尊の月光菩薩と推定されている。普段は公開されず、毎年5月8日に一般公開されるため、公開日が明確な秘仏的古仏として参拝目的になる。
擁護山 無量院 教浄寺
本尊阿弥陀如来立像(おあみださん) | 如来
岩手県盛岡市北山1丁目13-25
神秘気高さ深み
盛岡五山の一つ、時宗教浄寺の本尊として祀られる高さ36cmの阿弥陀如来立像。盛岡市指定有形文化財で、寺伝では平安時代中期の僧・恵心僧都(源信)が一刀三礼して刻んだ像とされる。もとは清和源氏の流れをくむ南部家代々の守護尊で、南部利直が教浄寺へ奉納したと伝わる。普段は秘仏だが、毎年1月14日の「おあみださん」祭礼日に御開帳され、公開条件が明確な歴史ある信仰像。
龍昌寺
聖観音菩薩 | 菩薩
岩手県大船渡市三陸町越喜来字甫嶺64
やさしさ威厳静けさ
大船渡市三陸町越喜来の龍昌寺に祀られる聖観音菩薩。天明年間(1781~1789)に江戸から船で当地へ運ばれたと伝わり、江戸・神田の仏師「和泉守」の作とされる。厳しさとやさしさを併せ持つ表情で知られ、岩手県観光協会や全国観光情報データベースでも仏像そのものを「龍昌寺聖観音」として観光スポットに掲げている。三陸の寺院に伝わる江戸時代の観音像を現地で訪ねることに意味のある仏スポット。